2016年10月1日
関連書籍紹介「日本人はこうして歯を失っていく」 共著:日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会(朝日新聞出版)

本書は、歯周病の専門医から成る「日本歯周病学会」、「日本臨床歯周病学会」の両学会による初の公式本とのことで、朝日新聞出版から2016年6月に刊行されています。出版年も新しいことから、両学会の最新の見解が織り込まれた、歯周病に関する一般書としては決定版ともいうべき書籍です。しかも一般の読者を想定した読みやすい文章で、なおかつ手に取りやすい新書形式であることから、一般の読者に歯周病の知識を伝えたいという両学会の熱意が伝わってきます。シカケンスタッフも本書からたくさんのことを学びましたのでぜひ内容をご紹介させていただきたいと思います。

本書の章立てを見てみましょう。

【1章】あなたの歯のケアは間違っている! 11の誤解とその正解
【2章】歯周病の衝撃の新事実
【3章】日本1億総歯周病時代―日本人の大敵・歯周病の正体と治療法
【4章】きちんとケアすれば歯は抜けない―歯周病治療とは
【5章】歯医者さんにかかっていたのに歯周病! ―歯周病の予防とセルフケア
【6章】一人では歯周病から歯を守れない―歯科医師とのいい付き合い方

【1章】ではありがちな誤解を11も紹介し、さらにその正解を教えてくれています。小項目として並んでいる11の誤解を見ると、いずれも「え?それって間違っているの?」と直観を揺るがすようなものばかりです。

例えば、11番目の誤解に挙げられている「歯はなにがなんでも残すべきだ」。これが間違っているのでしょうか。わが国では「8020運動」という名前の「満80歳で20本以上の歯を残そう」という厚生労働省が推進してきた運動がありますよね。残す歯の数だけを指標とするのは現代の状況にはもはや当てはまらないのかもしれませんね。

【2章】では、両学会による最新の知見を基に、8つもの新事実が紹介されています。例えば、「犬の8割近くは歯周病予備軍。飼い主とうつし合っている可能性も!」は犬が大好きな私にとっても衝撃の新事実です。たしかに、最近は動物病院でも犬向けの歯科健診・クリーニングをやっているところが多く、犬の歯周病というものもクローズアップされているのかもしれません。しかし、飼い主とうつし合うとはどういうことなのでしょう?

【3章】【4章】では、いよいよ歯周病の正体と治療法にせまります。おどかすばかりで解決方法がないと困りますものね。この章は歯周病対策をしたい読者にとって必読と思われます。

【5章】では、歯科医院だけではなく、セルフケア=自分で普段からやるべきケアについてその重要性や方法について述べられています。

【6章】ではよい歯医者さんを見抜く方法や上手に歯科医師と付き合う方法についてアドバイスが述べられています。これは多くの読者が悩んでいることなのではないでしょうか。

 

「日本人はこうして歯を失っていく」 共著:日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会(朝日新聞出版)

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